意思。
コーヒーかカフェオレか、チョコレート系の飲み物が飲みたいと思い、コンビニに入った。
レジに進み、会計をしようとしたとき、僕は気づいた。
あれ、これ、飲むヨーグルトじゃん。俺、最初コーヒー飲もうとしてなかったっけ?と。
ごく自然に買った。恐ろしいくらいになんの迷いもなく。
一日に人は無意識に何千回、何万回と意思決定を繰り返している。そして、広告や宣伝など、目に入る様々な情報によって無意識を支配されてしまっている。そう、このおいしそうな、ドリンクヨーグルトピーチミックスのように。
そう考えたらゾッとした。コンビニに陳列されている商品、ローソンに意思決定を支配されたのだ。
たかが150円前後の買い物だからまだいい。
言ってしまえば、買い物はまだいい。お金は他のとこから戻ってくる。
本当に怖いのは無意識下に意思決定をコントロールされて時間を奪われることである。例えば就職。時間の使い方はかなり制限されることになる。休学も進学も、退職も。
自分が決めているはずでも、ボケーっとしてると、知らぬ間に頭いい人にコントロールされてるかもしれない。本当は自分が買いたいものではないものを買ったり、本当はやりたくないものやったり。
この前就活セミナー行ったとき、自己分析のやり方を、教えてくださいと言われ、何をしているときが1番楽しいか?の問いに対して、なんで?と聞いたら。うーん。となってしまった。ほとんどの人がそうだし、僕もそういうことは多い。
これって、自分の選択を自分の意思でなく、無意識に周りの意思によって意思決定させられているからだと思う。
逆もあるかもしれない。実は僕が本当に飲みたいものは飲むヨーグルトで、その潜在意識をローソンが引き出してくれたのかもしれない。その意味では、自分の隠れた気持ちを見つけ出してくれていて、ありがたい。
ただ、僕は今でもコーヒーが飲みたい。
でも、あんときは飲むヨーグルトをかってしまった。なぜだ。
いちいちこんなこと考えててめんどくさい。
もう家で寝たい。
飲むヨーグルトはおいしかったです。